高齢者心理学特論


  • 担当時期:2007年度~2012年度
  • 担当機関:金沢工業大学大学院心理科学研究科

高齢者心理学特論  Psychology of Aging   半期 2単位 修士2年次生 臨床心理士養成課程

  • 概要:本科目は、日本臨床心理士資格認定協会大学院指定制度1種指定校のカリキュラムに則した科目である。
     臨床現場で出会う高齢者の心理学的諸課題(心理的、身体的、社会的、実存的側面等)を取りあげる。受講者が高齢期の心理学的特徴、高齢者との対人関係を深める方法、介護者である家族との関わり方など、心理学を基礎とした専門職(臨床心理士等)になるにあたり学んでおくべきテーマについて、集団討議・発表、体験学習など演習的方法を取り入れながら理解を深めていく。
     講義内容は、大きく2つの領域に分かれる。
     第1部では高齢期の諸課題として身体・精神機能の特徴、高齢期に特有と考えられる老いの受容と間近に迫りくる死との対面、高齢期における生きがいという現在の高齢化社会において大きく取り上げられている話題を考察する。
     第2部では、高齢期の特徴を把握する道具としての心理学的アセスメントと支援方法としての心理学的介入を知り、個々の高齢者を理解し支援するための視点を学習する。具体的な心理学的アセスメントの道具として取り上げるのは、Mini-Mental State Examination(MMSE)、改訂長谷川式簡易知能検査(HDS-R)、Neurobehavioral Cognitive Status Examination(COGNISTAT)、ウエクスラー成人知能検査第3版(WAIS-Ⅲ)、ベントン視覚記銘力検査、コース立方体検査等を紹介する。具体的な心理学的介入としては、回想法、家族療法・ブリーフセラピー、臨床動作法を中心に取り上げ、音楽療法、コラージュ療法、行動療法についても触れる。また臨床心理士になったという想定で高齢者にとってどのような支援方法によってどんな支援を経験するのかを考える機会となるように、模擬面接を交えた体験学習形式の演習に参加する。最後に高齢者を取り巻く支援体制(福祉行政サービス、老人保健施設、精神科病院など)についても知る。
  • キーワード
    1. 高齢者
    2. 生涯発達
    3. 支援
    4. 連携
  • 教科書
    • 曽我昌祺・日下菜穂子編 高齢者のこころのケア 金剛出版 ISBN4-7724-0912-2 〔2006〕
  • 参考書
    • 権藤恭之編 高齢者心理学 朝倉書店 ISBN978-4-254-52675-2 〔.2008〕
    • 東京都老人総合研究所編 サクセスフルエイジング ワールドプランニング ISBN4-948742-28-7 〔1998〕
    • J.J.ヘル・.. J.H.ウィークランド 老人と家族のカウンセリング  金剛出版  ISBN4-7724-0517-8〔1996〕

 

学習教育目標、行動目標、評価方法、達成レベル、授業明細表については
学習支援計画書(シラバス)をご覧ください。

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高齢者心理学特論シラバス2007-2008
syllabus_aging_psychology2007ー2008.pdf
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高齢者心理学特論シラバス2009
syllabus_aging_psychology2009.pdf
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高齢者心理学特論シラバス2010
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高齢者心理学特論シラバス2011
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高齢者心理学特論シラバス2012
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