※公認心理師養成が始まり、通年であった科目がⅠならびⅡに分割されて、2019年度から心理実践実習と同時開講扱いとなった学期がある。
臨床心理実習Ⅰ(心理実践実習Ⅱ) 半期(前期) 2単位 2年次
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英文科目名:Practical Training in Clinical Psychology 1 / Advanced Practical Training in Psychology 2
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担当教員:福田 周、小坂 和子、角藤 比呂志、篠原 道夫、前川 美行、長谷川 明弘、実習講師
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テーマ・内 容
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- 心理実践実習Ⅰでの第1実習施設での実習に加えて、第2実習施設での実習を行う。担当ケースに関わる実習が中心となり、心理面接・心理検査など継続的な支援及び支援計画の立案などの継続性の視点と、多職種連携の学びを深める。
- 計画の立案、継続支援、関係者連携など総合的な担当ケース実習を実践する。第2実習施設での実習から、支援分野の特性に沿った援助の実際を学ぶ。事前事後指導により、心理支援業務を独立して担当する。心理面接の継続と必要な連携を指導下で学ぶ。
- 支援内容を授業内の「合同カンファレンス」や実習施設での会議等で報告し、検討する。その学びを学生間で共有する。また、学生は実習において経験した担当ケース実習について、学外の専門家によるスーパーヴィジョンを受けなければならない。
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到達目標
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195時間程度の実習実践を通して、継続的な担当ケース実習の実践および高度の専門的技能の修得を目標とする。
- 授業時間外の学習(予習復習)
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- 実習後、毎回実習内容について「実習記録ノート」を作成し、提出する。
- スーパービジョンおよび実習指導教員等からの個別の実習内容に関する指導を通して個別課題を設定し、次の実習活動の準備を行う。
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成績評価の方法・基準
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- 毎回の「実習記録ノート」、合同カンファレンスでの積極的参加度、学期末の「心理実践実習自己評価票」等を基にした課題達成内容による評価。全体評価の基準として、多様な担当ケース実習の実践と公認心理師としての総合的能力の修得の達成度を用いる。
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履修者への要望
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- 再度心理実践実習マニュアルを熟読するとともに、心理実践実習Ⅰを通して設定した自身の課題について、意欲的に取り組む姿勢をもつこと。
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教科書:心理実践実習 実習指導マニュアル
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参考文献等:適宜指示する
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備考
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授業計画
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第1回
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- 心理実践実習Ⅰにおける「心理実践実習自己評価票」と教員からの評価フィードバックを基に、第1実習施設における継続的な実習活動の目標を確認し、実習を行う。また、第2、第3実習施設における実習活動の事前準備を行う。
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第2回~第14回
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各実習施設での実習活動および「実習記録ノート」の作成と提出を行い、実習指導者および実習担当教員より指導を受ける。「合同カンファレンス」に参加し、発表や質疑応答を通して公認心理師としての総合的能力の全体共有及び指導を受ける。
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第15回
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- 2年次前期における実習実践活動全体について、「心理実践実習自己評価票」を作成し、自身の実習活動について自己評価を加え、今後の実習実践活動の課題点を考える。
※公認心理師養成が始まり、通年であった科目がⅠならびⅡに分割されて、2019年度から心理実践実習と同時開講扱いとなった学期がある。
臨床心理実習Ⅱ 半期(後期) 2単位 2年次
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英文科目名:Practical Training in Clinical Psychology 2
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担当教員:福田 周、小坂 和子、角藤 比呂志、篠原 道夫、前川 美行、長谷川 明弘、実習講師
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テーマ・内 容
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- 臨床心理アセスメント・心理療法・臨床心理学的地域援助に関する実際的な能力を身につける。
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到達目標
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- 授業時間外の学習(予習復習)
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- 授業での学びを自身の臨床実践に活用する。
- 事例発表の準備を行う。
- 学外実習報告書を作成する。
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成績評価の方法・基準
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- ケースカンファレンスへの出席状況と討論への貢献、各自の事例発表の内容、学内および学外における実習状況、さらには毎回の「実習記録ノート」の内容、学期末の「心理実践実習自己評価票」などを、総合的に評価する。
- 特に各自の心理面接態度など、臨床の基本を重視する。
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履修者への要望
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- 授業への出席が厳しく求められる。そればかりでなく、心理面接の基本については、各自が努力して必ず身につけなければならない。 臨床心理実習Ⅰを通して設定した自身の課題について、意欲的に取り組む姿勢をもつこと。
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教科書:特に指定せず
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参考文献等:特に指定せず
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備考
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授業計画
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- 学生は学内の心理相談室で実習を行うのみでなく、学外の臨床現場でも実習を行わなければならない。ただし、心理臨床現場に職を持つ者は、教員の許可を得て例外的に、学外実習が一部免除されることがある。
- 学生は、学内および学外実習について、定期的に「実習記録ノート」を提出しなければならない。
- 学内の心理相談室において、受講生は在学中臨床心理領域の事例を2例程度担当し、学内のケースカンファレンスにおいて、2回程度事例発表をおこなわなければならない。
- 臨床心理領域の嘱託講師・専門相談員を含む全教員が参加する、ケースカンファレンスが毎週開かれる。1年次学生を含む全学生は、博士課程の学生とともに毎回出席しなければならない。
- ケースカンファレンスでは、学生が積極的に事例検討のための討論に参加しなければならない。
- 学生が学外の実習場面で経験した事例をも、ケースカンファレンスで取り扱うものとする。
- 学生は、実習において経験した、心理アセスメントおよび心理療法事例について、必ず学外の専門家から、スーパーヴィジョンを受けなければならない。
- 本学の「心理相談室紀要」に意欲的に臨床論文を投稿し、掲載されるように努力をすること。
臨床心理実習 Practice in Clinical Settings 通年 2単位 修士2年次生 臨床心理士養成課程
- 概要:本科目は、日本臨床心理士資格認定協会大学院指定制度1種指定校のカリキュラムに則した科目である。
通年の講義の中の前半において、単科の精神科病院と外来のみの心療内科診療所という実習施設において各10回の実習を行う。受講学生は、週に1回実習施設に出向いて活動する。
受講生は、精神科病院手急性期病棟や各病棟内での各専門職の役割や利用者の特徴を学ぶ。外来診療所においては、診察への同席、予診の聴取、集団精神療法への参加といった体験を通じて学ぶ。
大学院に併設している臨床心理センターでの実習は、利用者の状態や同意の有無によって実習が左右される。実習の機会が得られたら、カウンセリング場面で生じる様々な事柄(介入や効果、査定、面接場面の設定)を体験的に学ぶことが可能となる。
- キーワード
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精神科医療
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精神科疾患
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集団精神療法
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精神科リハビリテーション
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心理療法
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教科書
- 参考書
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精神科における予診・初診・初期治療 笠原 嘉 [2007]
星和書店 ISBN: 978-4791106219
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臨床心理士をめざす大学院生のための精神科実習ガイド 津川律子・橘玲子 編 [2009]
誠信書房 ISBN: 978-4414400496
学習教育目標、行動目標、評価方法、達成レベル、授業明細表については
学習支援計画書(シラバス)をご覧ください。