対人支援のための動作法


  • 担当時期:2016年度,2018年度
    • ※公認心理師養成が始まって2019年度から障害児・障害者心理学へ科目の名称ならびに内容を変更した。
  • 担当機関:東洋英和女学院大学

 

対人支援のための動作法  半期(後期) 2単位 2年次 月曜1、2限

  • テーマ・内 容
    • 本科目では、臨床動作法について、主に日本語による文献の理解と実技演習によって体験的に学びます。
    • 科目全体を通して、臨床動作法の理論を紹介・解説し、受講者が実際に取り組んで学んでもらいます。
    • 講義の中で視聴覚教材を使用したり、体験的な学習の機会を持ったりする事で受講者に臨床動作法について知的な理解だけでなく体験的な理解を促します。
  • 到達目標
  1. 臨床動作法について歴史を知り、説明できる。
  2. 臨床動作法について、基本とされる知識を習得し、説明できる。
  3. 臨床動作法について、支援法を習得し、その手続きを説明できる。
  4. 人間理解のために特に臨床動作法の理論的な視点から現象について考え、文章で説明する事ができる。
  5. 本科目を通じて、受講者が臨床動作法の動作理論という人間理解の枠組みを持って、文章等で人間の行動などを適切に表現することができる。
  • 学習内容
  1.  臨床心理学や心理学という学問体系の中での臨床動作法の位置づけについて理論と支援法の特徴について学んでいく。
  2.  教科書や参考資料を活用しながら解説を受けながら、実習や討議を通して学ぶ。 
  •   授業時間外の学習(予習復習)
    • 各授業毎に記載するので下記の「授業計画」を参照のこと。
    • 授業内で指示される事前の課題や宿題は必ず準備してくること。
    • 大レポートを第13回で提出してもらうので、準備をして期限に間に合わせること。 
  • 成績評価の方法・基準
    • 授業への参加の積極度、発表、提出物、授業内での発言などが対象範囲となる。
    • 具体的には①各回の課題、②大レポート、などにより評価する。
    • 評価の方法:①学習態度60%、②レポート40%
    • 評価の基準:

①全体的な基準の目安としては、到達目標をどれだけ達成したか。
②学習態度は、授業毎に課す課題について記述内容が講義内容に則しているか。また臨床動作法を学ぼうとする姿勢に熱心さが伝わってくるか。
③大レポートは、アカデミック・ライティングの形式に従っているか。

  • 履修者への要望
    • 受け身な姿勢で知識を単に受け取るのではなく、能動的な姿勢で知識を求めて吸収し、支援法について修得することを期待します。
    • 実習を行うので遅刻や無断欠席は厳禁です(原則受講させません)。
    • 初回授業は指定された教室に必ず出席してください。
    • 上記授業計画は予定であり、具体的な授業スケジュール等は第2回授業時に配布します。
    • 第2回から動きやすい服装で受講すること(スカート不可)。
  • 履修条件(人数制限・抽選等)
    • 初回授業は指定された9106教室に必ず集まってください。
    • 如何なる理由でも初回授業にでなかった場合は、2回目以降の出席を認めない。
      • 実技を伴うので、初回授業にて受講者を抽選によって絞り込みます。20名限定(10から15名位が適正)です。
    • 第2回目以降は、初回と場所変えてナルド(クラブハウス「アセール」)にて行い、2コマ連続授業の時間枠となります(全8週の予定)。動きやすい服装で受講すること(スカート不可)。
    • 心理学や臨床心理学の基礎的な知識を有すること。
    • 心理学に関する科目について既に単位を取得していることが望ましい。
    • なぜなら臨床動作法は臨床心理学の一領域であり、臨床心理学が心理学の一分野であるからである。
  • 教科書
    • 成瀬悟策 1998 姿勢のふしぎ 講談社ブルーバックス
  • 参考書
    • 成瀬悟策 2001 リラクセーション 講談社ブルーバックス
    • 成瀬悟策 2014 動作療法の展開-こころとからだの調和と活かし方- 誠信書房
    • 成瀬悟策 2016 臨床動作法: 心理療法、動作訓練、教育、健康、スポーツ、高齢者、災害に活かす動作法 誠信書房
    • 鶴光代 2007  臨床動作法への招待 金剛出版
    • 日本臨床動作学会(編), 2000, 臨床動作法の基礎と展開 :コレール社
      乾吉佑・宮田敬一(編) 2009 心理療法がうまくいくための工夫 金剛出版
  •  参考URL

↑担当教員が開設しているweb

  •  備考
    • 大レポート課題提示
      • 大テーマタイトル:臨床動作法について特徴を紹介し、実際に行った体験や感想を述べる。
      • 各自が小テーマ(タイトル)を設定して記載すること。
      • フォーマット 用紙:A4、余白:上下左右各20mm、フォントサイズ:10.5ポイント、文字数行数:40字×35行。文末に文字数を()をつけて記すこと
      • 表紙には、タイトル、氏名、学籍番号、担当教員名、提出日を明記すること
      • 本文の分量は2,000文字程度とする。
      • 必ず「小見出し(例えば、歴史、体験、感想)」をつけること。
      • 必ず引用文献・参考文献の書誌情報を複数明記すること(最大10つまで)。
      • 専門書や論文を用いることが望ましい(WEBや講義資料は極力控える)。
      • またWEBからの引用は、書籍と比較して評価を低くする。
      • 印刷・出版された文献を優先すること。
      • 必ずアカデミックライティングに則った記述をすること。
      • 提出期限と場所は、第13回の講義中とする。  
  • 授業計画
    • 第1回:オリエンテーション(対人支援のための動作法の進め方について)〈 / 〉
    • 本科目の運営の仕方について
      • 受講者を抽選によって絞り込む(定員20名)
    • 科目担当者の自己紹介

※大レポートは第13回の講義中に提出してもらう(第13回の授業内容ならびに備考欄参照)。事前に準備をして作成しておくこと。

  • 【運営の仕方】講義と演習
  • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
  • 【課題】なし
  • 【予習】本科目を受講する目的をまとめておく
  • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく

※「大レポート」については、備考欄に掲載してある。

    • 第2回:臨床動作法を知る(1)〈 / 〉
    • 臨床動作法の歴史を中心に解説する。「動かないはずの手が動いた」
      • 【運営の仕方】講義と演習・実習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】臨床動作法の歴史ついて知識を得る。教科書pp.1-40を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく 
    • 第3回:臨床動作法を体験する(1)〈 / 〉
    • 腰回り(胡座坐位、開脚長坐位ほか)その1
      • 【運営の仕方】講義と演習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】基本の動作を読み、試みておく。教科書pp.178-191を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第4回:臨床動作法を知る(2)〈 / 〉
    • 臨床動作法の理論を中心に解説する。「自分のからだが動かせるためには」
      • 【運営の仕方】講義と演習・実習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】臨床動作法の理論ついて知識を得る。教科書pp.44-76を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第5回:臨床動作法を体験する(2)〈 / 〉
    • 腰回り(胡座坐位、開脚長坐位ほか)その2
      • 【運営の仕方】講義と演習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】基本の動作を読み、試みておく。教科書pp.178-191を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく 
    • 第6回:臨床動作法を知る(3)〈 / 〉
      • 臨床動作法の理論を中心に解説する。「姿勢が人の心をつちかう」
        • 【運営の仕方】講義と演習・実習
        • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
        • 【課題】なし
        • 【予習】臨床動作法の理論ついて知識を得る。教科書pp.77-98を読んでおく
        • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第7回:臨床動作法を体験する(3)〈 / 〉
    • 肩回り(坐位・肩開き、坐位・肩上げほか)その1
      • 【運営の仕方】講義と演習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】基本の動作を読み、試みておく。教科書pp.178-191を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第8回:臨床動作法を知る(4)〈 / 〉
      • 臨床動作法の理論を中心に解説する。「動作法の展開」
    • 【運営の仕方】講義と演習・実習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】臨床動作法の理論ついて知識を得る。教科書pp.99-122を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第9回:臨床動作法を体験する(4)〈 / 〉
    • 肩回り(坐位・肩開き、坐位・肩上げほか)その2
      • 【運営の仕方】講義と演習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】基本の動作を読み、試みておく。教科書pp.178-191を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第10回:臨床動作法を知る(5)〈 / 〉
    • 臨床動作法の理論を中心に解説する。「心理治療としての動作法」
      • 【運営の仕方】講義と演習・実習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】臨床動作法の理論ついて知識を得る。教科書pp.123-157を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第11回:臨床動作法を体験する(5)〈 / 〉
    • 体軸(坐位、膝立・体軸、膝立・股関節、膝立・重心移し、立位・体軸、立位・足上げ)その1
      • 【運営の仕方】講義と演習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】基本の動作を読み、試みておく。教科書pp.178-191を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第12回:臨床動作法を知る(6)〈 / 〉
    • 臨床動作法の理論を中心に解説する。「今後の発展」
      • 【運営の仕方】講義と演習・実習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】臨床動作法の理論ついて知識を得る。教科書pp.160-177を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第13回:臨床動作法を体験する(6)〈 / 〉
    • 体軸(坐位、膝立・体軸、膝立・股関節、膝立・重心移し、立位・体軸、立位・足上げ)その2
      • 【運営の仕方】講義と演習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す・大レポート(備考欄参照)
      • 【課題】なし
      • 【予習】基本の動作を読み、試みておく。教科書pp.178-191を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第14回:臨床動作法を体験する(7)〈 / 〉
    • 腕挙げ(主動、助言、他動)
      • 【運営の仕方】講義と演習
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】基本の動作を読み、試みておく。教科書pp.178-191を読んでおく
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第15回:まとめ〈 / 〉
    • 対人支援のための動作法を振り返る
      • 【運営の仕方】講義
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】対人支援のための動作法で学習したことを振り返っておく。
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく