家族心理学特論


  • 担当時期:2013年度
  • 担当機関:弘前大学大学院教育学研究科

 

家族心理学特論  前期集中 2単位 1年次 選択必修

  • 英文科目名:Family Psychology
  • 担当教員:長谷川明弘
  • 授業の概要:
    • 家族システム論に立脚した、成員の問題行動に対する短期の効果的、効率的介入モデルを提示することで、家族療法の基本的な理解を目指す。家族に関する研究の紹介を行う。
  • 授業としての具体的到達目標:
  1. 家族心理学について様々な理論の知識を深め、説明できる。
  2. 人間理解のために特に家族心理学の理論的な視点から臨床事例について考え、文章で説明する事ができる。
  3. 本科目を通じて、受講者が家族と面接を持つ機会が生じた場合に、どのように面接を運用していくのか、その効用と限界に関して適切に文章で説明することができる。
  • 成績評価方法及び採点基準
    • 授業への参加の積極度、発表、提出物、授業内での発言などが対象範囲となる。 
    • 具体的には①演習・討議への参加度、②最終レポート、などにより評価する。
  • 評価の方法:①学習態度50%、②レポート50%
  • 評価の基準

①全体的な基準の目安としては、到達目標をどれだけ達成したか

②学習態度は、授業の中で課す課題について受講生の取り組み方が講義内容や教員の教示に則しているか。

③レポートは、アカデミック・ライティングの形式に従っているか。

  • 授業形式・形態および授業方法: 講義(演習を含む)
  • 留意点・予備知識
    • 最終レポートにより,講義内容の理解度を総合的に評価する。
      • 授業内容や各自で収集した文献を活用してA4用紙2枚以上で作成してもらう。
      • 最終レポートは、最終日の講義中(午前のみ)に作成の時間を設け、完成してもらう。
      • パソコンならびに資料等持ち込み可とするので、計画的に作成を進めてください。
  • 教材・教科書:教員が文献を随時紹介する。教員が教材を用意する。
  • 参考文献: 教員が文献を随時紹介する。
  • 授業計画
    • 第1回:家族療法とは何か・家族を取り上げた研究の紹介
    • 第2回:家族療法の歴史と学派
    • 第3回:MRIアプローチの実際
    • 第4回:ストラティージックアプローチの実際
    • 第5回:解決志向アプローチの実際
    • 第6回:家族システムと社会的システム(学校)との相互作用
    • 第7回:ナラティブ・アプローチ
    • 第9回:初回面接の過程と実際
    • 第10回:最終レポート作成
      • 最終レポートテーマ:「個人と家族に対する面接について、両者の心理的援助の共通点と相違点や配慮事項について+感想」