公認心理師の職責


  • 担当時期:2018年度~2023年度
  • 担当機関:東洋英和女学院大学

 

公認心理師の職責  半期(後期) 2単位 1年次

  • テーマ・内 容
    • 本科目では、公認心理師の職責について、主に日本語による文献を通して知識を深めます。
    • 科目全体を通して、公認心理師の職務や責任、その特徴などを紹介・解説します。
      • 特に心理学を専門とする初の国家資格という位置づけや関連法規と関連づけて、本学で心理学を学んでいく方への入門として位置づけています。
    • 講義の中で各種教材を使用したり、体験的な学習の機会を持ったりする事で受講者に知的な理解だけでなく体験的な理解を促します。
  • 到達目標
  1. 公認心理師の活動について様々な領域、方法、法規を知り、基本とされる知識を習得し、文章で説明する事ができる。
  2. 人間理解のために特に心理学の理論的な視点から現象について考え、文章で説明する事ができる。
  3. 本科目を通じて、受講者が公認心理師が準拠している心理学という学問体系の枠組みを持って、文章等で人間の行動などを適切に表現することができる。
  • 学習内容
  1.  心理学・臨床心理学という学問体系の中での公認心理師の位置づけならびにその職責の概要について学んでいく。
  2. 教科書や参考資料を活用して解説を受けながら、討議を通して学ぶ。
  •   授業時間外の学習(予習復習)
    • 各授業毎に記載するので下記の「授業計画」を参照のこと。
    • 授業内で指示される事前の課題や宿題は必ず準備してくること。
    • 大レポートを第13回で作成してもらうので、準備をして授業中に完成させること。
    • 大レポートの準備のために授業時間外に念入りな準備を行う必要がある。
  • 成績評価の方法・基準
    • 授業への参加の積極度、提出物、授業内での態度・発言などが対象範囲となる。
    • 具体的には①各回の課題、②大レポート、などにより評価する。
    • 評価の方法:①学習態度60%、②大レポート40%
    • 評価の基準:

①全体的な基準の目安としては、到達目標をどれだけ達成したか。

②学習態度は、授業毎に課す課題について記述内容が講義内容に則しているか。

③大レポートは、アカデミック・ライティングの形式に従っているか。

  • 履修者への要望
    • 受け身な姿勢で知識を単に受け取るのではなく、能動的な姿勢で知識を求めて吸収することを期待します。
    • 遅刻や無断欠席は厳禁です。
    • 講義中に、教員が意見を求めますので発言を積極的にしてください。
    • 上記授業計画は予定であり、具体的な授業スケジュール等は初回授業時に配布します。
    • 初回授業は指定されたクラスに必ず出席してください。 
  • 履修条件(人数制限・抽選等)
    • 心理学の基礎的な知識を有すること。
    • 心理学に関する科目について既に単位を取得していることが望ましい。
    • なぜなら公認心理師は心理学の専門職であるからである。 
  • 教科書
    • 野島一彦(編) 2018 公認心理師の職責 野島一彦・繁桝算男監修「公認心理師の基礎と実践」遠見書房
  • 参考書
    • 下山晴彦編 2009 よくわかる臨床心理学改訂新版 ミネルヴァ書房
    • デビンソン・G.・G.他(下山晴彦編訳) 2007 テキスト臨床心理学1-理論と方法- 誠信書房
    • 鑪幹八郎・川畑直人 2009 臨床心理学-心の専門家の教育と心の支援- 培風館
  •  参考URL

上記は、担当教員が開設している

  •  備考
    • 大レポート課題
      • 大テーマタイトル:公認心理師の職責を受けて私が最も興味・関心を持った事柄とその理由とを述べる。
      • 各自が小テーマ(タイトル)を設定して記載すること。
      • 本文の分量は1,200文字程度とする(文献は含めない)。
      • 資料(ノートや文献)の持ち込みや下書きメモの持ち込み可能。
        • ただし授業中は携帯電話や通信機器の使用は不可(つまりインターネットでの検索は許可しない)。
      • 必ず「小見出し(例えば、興味・関心を持ったこと、理由)」をつけること。
      • 必ず引用文献・参考文献の書誌情報を複数明記すること(最大10つまで)。
      • 専門書や論文を用いることが望ましい(WEBや講義資料は極力控える)。
        • ただし教科書や講義資料は、文献に含めてもカウントしない。教科書・講義資料以外の文献を使用すること。
      • またWEBからの引用は、書籍と比較して評価を低くする。
      • 印刷・出版された文献を優先すること。
      • 必ずアカデミックライティングに則った記述をすること。
      • レポート執筆は、第13回の講義中とする。
  • 授業計画
    • 第1回:オリエンテーション(公認心理師の職責について)と公認心理師とは何か〈 / 〉
    • 本科目の運営の仕方について
    • 科目担当者の自己紹介

※大レポートは第13回の講義中に手書きで執筆してもらう(第13回の授業内容ならびに備考欄参照)。

    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】本科目を受講する目的をまとめておく。公認心理師の概要(歴史と特徴)について知識を得る。
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第2回:公認心理師の役割の理解〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】公認心理師の役割の理解について知識を得る。教科書pp.1-21を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく 
    • 第3回:公認心理師の法的義務〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】公認心理師の法的義務ついて知識を得る。教科書pp.22-34を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第4回:公認心理師の倫理〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】公認心理師の倫理について知識を得る。教科書pp.22-34を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第5回:心理に関する支援を要する者等の安全の確保〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】心理に関する支援を要する者等の安全の確保について知識を得る。教科書pp.35-47を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第6回:情報の適切な取扱い〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】情報の適切な取扱いについて知識を得る。教科書pp.48-60を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第7回:公認心理師の具体的な業務(1)保健医療分野の業務〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】公認心理師の具体的な業務(1)保健医療分野の業務について知識を得る。教科書pp.61-73を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第8回:公認心理師の具体的な業務(2)福祉分野の業務〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】公認心理師の具体的な業務(2)福祉分野の業務について知識を得る。教科書pp.74-83を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第9回:公認心理師の具体的な業務(3)教育分野の業務〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】公認心理師の具体的な業務(3)教育分野の業務について知識を得る。教科書pp.84-96を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第10回:公認心理師の具体的な業務(4)司法分野の業務〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】公認心理師の具体的な業務(4)司法分野の業務について知識を得る。教科書pp.97-109を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第11回:公認心理師の具体的な業務(5)産業分野の業務〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】公認心理師の具体的な業務(5)産業分野の業務について知識を得る。教科書pp.110-120を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第12回:自己課題発見・解決能力、生涯学習と自己研鑽〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】自己課題発見・解決能力、生涯学習と自己研鑽について知識を得る。教科書pp.121-141を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第13回:◎大レポート課題作成〈 / 〉
    • 【運営の仕方】レポート執筆の時間に充てる
    • 【提出物】大レポートとミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】大レポートの詳細は、備考欄参照のこと。
    • 【予習】持ち込み可能な資料や下書きメモを準備すること。
    • 【復習】公認心理師を目指す場合、どのような知識を深め、技能を習得したいのかを考えておくこと。
    • 第14回:多職種連携,地域連携,チームとしての活動、そして今後の展開〈 / 〉
    • 【運営の仕方】講義と演習
    • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
    • 【課題】なし
    • 【予習】多職種連携,地域連携,チームとしての活動、今後の展開について知識を得る。教科書pp.142-155,156-169を読んでおく
    • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく
    • 第15回:まとめ〈 / 〉
    • 公認心理師の職責を振り返る
      • 【運営の仕方】講義
      • 【提出物】ミニットペーパーを講義中に課す
      • 【課題】なし
      • 【予習】公認心理師の職責で学習したことを振り返っておく。質問・疑問点を整理しておく。
      • 【復習】授業中に得た知識などを振り返ってまとめておく