臨床心理学の扉を開く

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j0229臨床心理学を学ぶ(計画を立てる)

長谷川明弘 臨床心理学を学ぶ:計画を立てる-心理アセスメントに注目して-,2016, 東洋英和女学院大学心理相談室紀要19巻, p68-75. 2016年3月31日

  • 今回は、臨床心理学の中の、心理アセスメントを取り上げる。本論の前半では、心理アセスメントについて概説し、後半では、心理アセスメントの中でも特に心理検査について解説する。
  • 心理アセスメントとは、生育歴、家族情報といった背景情報などの各種情報と、面接法や観察法、心理検査法によって多角的・多層的に現在の心理学的特性を捉えて、将来の可能性を含めて包括・統合した方針・計画を立てる過程のことである。心理アセスメントは、初期に1回だけ行えば良いのでは無く、随時実施することが求められるものである。なお本論の後半に示す心理検査をする事だけが心理アセスメントでは無い。
  • 心理アセスメントで行う要素は8つ考えられる。8つの要素(見定め、見入る、見分ける、見積もる、見極め、見渡す、見出す、見通す・見越す)は、本論の中で説明に用いた。心理アセスメントを行う上での枠組みを10つ(1)年齢、2)器質や病態水準、3)認知と注意、4)意欲、5)言語、6)感情、7)発達課題 8)対処能力、9)環境、10)急性か慢性)提示した。
  • 臨床心理面接方略としてトップダウンとボトムアップがあることを解説した上で、心理アセスメントの作業過程を説明した。合わせて、精神医学的診断との相違点を述べた。
  • 本論の後半では、心理検査を取り上げ、性格特性、知能、態度・興味・価値観などと分類して、心理検査の概説と適用時の配慮点を述べた。
  • キーワード:臨床心理学(Clinical psychology)、心理アセスメント(psychological assessment) 心理検査(psychological test)
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