臨床心理学の扉を開く

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緑と生きがい

星旦二,栗盛須雅子,猪野由起子,高橋俊彦,長谷川卓志,巴山玉蓮,山本千紗子,櫻井尚子,長谷川明弘 (2009) 都市在宅高齢者における緑に関連する楽しみと生きがいの実態と主観的健康感との関連,厚生の指標,第56巻第4号,pp16-21,(財)厚生統計協会  2009年4月15日

  • 概要:研究目的は、都市在宅高齢者の緑に関する楽しみと生きがいの実態と主観的健康感との関連を明確にすることである。  調査対象者は、65歳以上の都市在宅高齢者20,939人であり、分析対象者は2004年9月に実施した自記式質問紙調査に回答した13,407名であった。本研究では、楽しみと生きがいとしてあげた家庭菜園、園芸、森や樹木との触れ合い、ハイキング、登山の5項目の実態と主観的健康感との関連を分析した。  楽しみと生きがいとして、園芸を選択するものが最も多く(男性14,5%,女性17.0%)、対で森や樹木との触れ合い、ハイキング、家庭菜園、登山の順であった。性別では、園芸は女性に、家庭菜園は男性に統計学上有意に多く選択された。年齢階級別では、森や樹木との触れ合い、ハイキング、登山は加齢と共に統計学上有意に低下するものの、園芸と家庭菜園はどの年齢階級でも有意差なく選択されていた。緑に関する楽しみと生きがいがある人の主観的健康感は、個別の楽しみと生きがいでも、得点でも統計学上有意に高い関連が見られた。
  • キーワード:生きがい、緑、主観的健康感、都市在宅高齢者
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